図書館本。
初読みの作家さんでした。
何か面白そうな本はないかな~ 図書館の本棚をたらたら眺めていたら『此の世の果ての殺人』と書かれた背表紙が飛び込んできました。何となく惹かれて手に取ると、粗筋も心惹かれるものがあり。
知らない名前の作家さんだったので躊躇しましたが、他に借りたい本も多くなかったので第一印象を優先しました°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
これが、大正解✨
第68回江戸川乱歩賞、史上最年少受賞作。
…というのは読後に知ったのですが、この作品がデビュー作と知って驚きました。
その完成度に😲
粗筋
―――滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まった―――
小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。
そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。
小さな夢を叶えるために。
年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。
教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める事に――。
BOOKデータベースより引用
感想 ネタバレなし!
久々に、2時間くらいかけて一気読みしました!!!
最近は年のせいか(笑)だいたい読み終えるのに数日から一週間かかる私が、です。
それだけ惹き込まれるし、展開のテンポも良く気が付くと読み終えていた感覚。とはいえ、息継ぎする暇もないほどのスピーディーというわけではない。読みやすい文章。
舞台が九州、福岡なので親近感も背中を押したのかも。
大宰府から始まる物語。
2か月後には阿蘇山に衝突する小惑星。

完全に九州終わったなwww
国外に逃げる者。
とどまる者。
自ら命を絶つ者。
寄り添い支え合いながら終末を待つ者。
自動車教習所に通う者。
それを指導する者。
たまたま(?)見つけた他殺体の真相をたどるうちに、連続殺人事件と繋がっていく。
設定は終末でなければならなかったのか。
普通のミステリ小説では駄目だったのか。
絶妙だな~
と思いました(*ФωФσ)σ
謎解きだけでなく、人間描写が良かった。
殺人事件が核にあるので誰もが疑わしく、誰もが良い人そう。
必ず訪れる2ヶ月後の悲劇に向き合う人々の姿が印象的でした。
ミステリ好きなら、一読の価値あり! です°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
受賞当時、作者は23歳との事で今後の活躍が楽しみですね😉
初読みの作家さんで面白い作品に出逢うと、とても胸が高鳴ります✨
まだ読んでいない本の中に、こんなに面白い作品があった! 次作が楽しみな作家さんがまた一人増えた! 本好きが、わくわくしないはずがありません!!!🤣