中山七里『ラスプーチンの庭』感想

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ミステリ

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どうも。好きな作家さんの、まだ読んでいない本がいっぱいあるかと思うとニヤニヤが止まらなくなるいちこです。気持ち悪いなあ(爆)

シリーズ映像化も多い中山七里さん(*ФωФσ)σ

犬養さんシリーズは私が初めて読んだ中山さん著作でもあります。「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人【電子書籍】」今では中山さんの代名詞とも言える「どんでん返し」ですが、初読みで味わった衝撃の大どんでん返しは忘れられません…まあ犯人は忘れてしまいましたが(爆)

だから一度読んだ本も新鮮に楽しめるよw

 

 

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「ラスプーチンの庭」

中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるがーー。

主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。

民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の著作!

 

刑事・犬養隼人シリーズ第6弾。

図書館本。

感想 ネタバレなし

冒頭の、グーちゃん姉妹がどう関わってくるのか、ずっと気にしながら読み進めました。気にし過ぎて、なかなか思うように物語に入り込めなかったとか本末転倒っぷりw

犬養刑事シリーズは、娘さんがドナー待ちの入院中ということもあり医療に関わるテーマが多いですね。どれも対岸のようで、誰もがいずれ対面するやもしれない現実のようで。

毎度このシリーズだけは読後感スッキリ! …とは行きません

 

このまま治療を続けていても、完治は無理かもしれない。それならば藁をも掴む思いで民間療法、というか霊感商法、というか詐欺まがいの迷信とでも言うべきか――に手を出す気持ちも、判らなくもない。

ただ私自身はまだ幸いにもそういう経験がないので、一概にどっちがどう、こう言えませんが正直「この水を飲めばガン細胞が消える」言われたら、胡散臭さしか感じません…が、いざ消えないガン細胞を抱え込んだ時は「この水を飲めば消える」に賭けたくなるかもしれません

人間は、弱い生き物ですからね…。

そんな民間治療を推奨する民間医療団体の患者が次々と亡くなっていく事件を追ううちに、とうとう病死でも自死でもない殺人事件に発展し――。

 

ちょいネタバレ感想|д゚)!

 

未読で楽しみにしている方は、気を付けて!!!

 

 

びっくりするわあ……

 

 

 

 

 

 

肩透かし感_(」∠ 、ン、)_

あんなに気にかけていた冒頭のグーちゃん姉妹。ラストその正体が判明するんだけど、(うん。知ってた。だろう思った)まではヨシとしても、

それが復讐、て変くね!??

弱い。

動機も、関連付けも今までにないレベルで弱い気がする。
そんなんで限りある命を、まして少ない余命すら奪われた患者達の魂が浮かばれないし、中山さんお得意の「大どんでん返し」も特にない。

その辺は私があまりに期待しすぎて

勝手にハードル上げちゃった感もありますが…w

 

 

そもそも復讐の遂行に患者を巻き込むのではなくて、医者とか厚生労働省とか薬品会社とかそっちを責めるべきじゃなかったのかな〜 思わなくもないです。何だか、いつにも増して読後感がモヤモヤする展開だった。

物語そのものは先が気になる面白さで一気読みでしたが

 

余談ですが…

前回読んだ中山作品もそうですが、

中山さんが描く子供(5歳とか6歳)が大人び過ぎてて興ざめするのは私だけでしょうか

 

ここまでお読みいただき有難うございました( ˵>ㅿ<˵ )

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