中山七里『復讐の協奏曲』読了

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ミステリ

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久々の御子柴弁護士シリーズ第5弾。
昨年の発売ですが、やっと読めましたヽ( ̄▽ ̄)ノ
図書館本です。

ドラマ化もしたシリーズです。
最初は三上博史さん。
私は2019年に放送された要潤さんのを見ました。

 

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「復讐の協奏曲」あらすじ

 

「私仕事は無罪にすることで、
真相を明らかにすることではない。」

30年前、5歳の少女が惨殺された。
体は切り刻まれ、頭部は郵便ポストの上に。右足は幼稚園の玄関に。左足は神社の賽銭箱の上に。
いつしか犯人は「死体配達人」と呼ばれるようになり、やがて近所に住む14歳の園部信一郎が逮捕された。

のちに園部信一郎は名を変え、弁護士・御子柴礼司として悪名を馳せる

〈この国のジャスティス〉と名乗る者の煽動に乗った八百人以上からの懲戒請求書が事務所に届いた。内容は、元殺人者に司法を委ねてはいけない。悪魔を駆逐できるのは正義でしかない。悪意を壊滅できるのは善意でしかない。立ち上がろう。司法を正常化しよう――とある。

御子柴の弁護士事務所で働く事務員、洋子は続々と届く懲戒請求書の後処理に忙殺されるなか、つい昨日、一緒に夕食を食べた知原が遺体で見つかったと警察に知らされ、凶器の指紋から殺人容疑で逮捕されてしまう。

当然、弁護を引き受ける事となった御子柴だが、当の洋子が自身と同じ地域の出身だと初めて知る事になり―――。

 

感想

ネタバレはありませんご安心ください

過去がバレてシリーズも完結か~ 少し残念に思っていたのですがそんな事はなかった! 今後も精力的に書き続けて欲しいシリーズのひとつですね(๑•̀ㅂ•́)و✧

今回は、事件の内容もそうですが、御子柴の過去と事務員洋子の過去、そして二人の絆を試すかのような内容でした。弁護士が主人公の割りに、法廷での見せ場が少なかった印象かしら。

てか警察、検察が無能すぎひん???

〈この国のジャスティス〉とは誰か。
知原を殺したのは誰か。
洋子を陥れる為なのか。
それとも御子柴への怨恨の延長なのか――。

関係者もどんどこ出てくるのでチョットぐるぐるしました(笑) 何となく(あの人かな~?)みたいなニュアンスは中盤あたりで伝わるのですが、「あの人」が「どの人」なのかがちっとも判らないし、過去を探れば探るほど洋子の容疑はちっとも晴れて来ないし

おかけでガッツリ一気読み!!!!!

久し振りに物語にハマって集中しました

かつて、大罪を犯し年齢が故に前科は付かず名を変え弁護士として大成する――場合によってはファンタジーな部分も無きにしも非ずと思ってしまいます。個人的に、御子柴弁護士はとても魅力的なキャラですが、果たして実際に御子柴のような過去を持つ人物が目の前にいたらどうするだろう。

正義の名のもとに弾劾はありえないが、無関心を貫くかも知れない。

自分との関わり具合にもよるよね……

今作のラストでは少しだけ御子柴の人間臭さが垣間見れました

 

 

弁護士・御子柴礼司シリーズ

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。彼は十四歳の時、幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、名前を変え弁護士となった。三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、過去を強請屋のライターに知られる。彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。驚愕の逆転法廷劇!

少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は? 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の判断は……。

少年時代の凶悪犯罪が暴露され、悪評が拡散する弁護士・御子柴。勝率九割の敏 腕も依頼者が激減、事務所移転を余儀なくされた。そんなとき少年院時代の教官が殺 人容疑で逮捕され、御子柴は恩師の弁護を力尽くでもぎ取る。罪を自ら認める教官だ ったが、御子柴の弁護法廷は驚愕の展開に!

報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。梓の依頼は、旦那殺しの容疑で逮捕されたという母・郁美の弁護だ。悪名高き<死体配達人>が実母を担当すると聞き動揺する検察側。母子二代に渡る殺人の系譜は存在するのか?

 

 

ちょこっと一言|д゚)

弁護士・御子柴シリーズも面白いですが、犬飼シリーズもオススメです

 

ここまでお読みいただきありがとうございましたლ(╹◡╹ლ)

 

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